布団に潜る水曜日、息継ぎ木曜日。

昨日、猫が布団に入ってきますようにと期待を込めて就寝したら、ちゃんと叶った。

うちでは、朝は大体6時から7時頃まで、飼い主に起きてほしい猫と、まだ寝かせてほしい飼い主との攻防戦が繰り広げられる。最近は日の出が早くなってきたから、5時頃から起こされることもある。ちなみに真夏だとたまに3時半に起こされることもある。3時半なんて朝じゃない。というか夜だ。そういう時は、猫の方も「ちょっと早すぎたな、間違えたわ」という気持ちがあるようで、起こすだけ起こしてごはんを強請らない。可愛い。

話が逸れたが、今朝も猫がしつこく起こしにきたので、逆に布団をめくって一緒に寝ようと誘ってみたら、「そんなに言うなら…」と入ってきてくれた。今回は人が睡眠を死守できた形になったかと思えたが、これで話は終わらない。入ってきたのは麻の葉という名前の猫で、彼女は人の腕をふみふみぺろぺろしながら眠るのが好きだ。特に二の腕を気に入っていて、私に対しては態々皮膚の薄い内側を提供するよう求めてくる。今朝もご多分に漏れず、二の腕の柔らかい部分を差し出すと、幸せそうにふみふみしていた。私の二の腕は爪でちくちく、舌でざりざりされ、赤くなってしまう。はっきり言って、結構痛い。しかし、猫と同衾できる幸せの方が大きい。教育されているなと思う。

 

猫が布団に入ってきてくれると、私を認めてくれているんだろうかという気持ちになる。お腹を撫でさせてくれたり、手からごはんを食べてくれたり、信頼がないとできない行為はたくさんあるけど、呼んだら布団に入ってきて一緒に寝てくれるというのは、なんだか格別な気がする。仕事や見た目や能力やなんやかんや込み込みのあれやこれやで人に認められるのも大事だけど、ただ一匹の猫に認められることが、とてもたまらない気持ちになる。